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「第92回メーデー」全道各地のとりくみを紹介

更新日:2021年5月26日



第92回メーデー北海道集会

一緒に声をあげよう!声をあげれば変えられる


 第92回メーデー全道集会は、札幌・中島公園での開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中、急きょ、インターネットでのライヴ配信で開催されました。「コロナ禍だからこそ、労働者・国民のいのちとくらし・雇用をまもるために声をあげよう」と、全道の職場や地域から声が寄せられ、「団結こそ力」と実感できるメーデーとなりました。

 

主催者挨拶 三上友衛実行委員長(道労連)

 新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかかっていないもとで、労働者も中小業者も大きな困難をかかえています。札幌の病床使用率は8割に達し、医療体制はひっ迫しています。

 しかし、政府、北海道の対策は驚くほど何もありません。国民には我慢を強いる一方で、改憲、原発再稼働、汚染水海洋放出、消費税増税、年金引き下げ、米軍基地建設を強行する、こんな政治を変えましょう。

 8時間労働を求め、勝ち取ったメーデーの歴史に学び、『仕方がない』を乗り越えて、声をあげ続けましょう」と呼びかけました。


 

【目次】


 

「私の要求」60秒スピーチ

 各分野のコロナ禍の切実な実態と、あきらめずに声をあげ続け、行動していることが報告されました。

  • 「子育て緊急事態アクションでツイッターデモにも取り組み、コロナ休業補償の個人申請を勝ち取りました」(さっぽろ青年ユニオン)

 
  • 「青年・学生に向けて食料品や日用品を配布するフードバンクを全道17カ所で29回行い、のべ16000 人が利用しています」(民青同盟北海道委員会)

 
  • 「世帯収入の減少やアルバイトもできず生活に困窮する学生が増えています。学校のトイレに返却不要の生理用品の設置を要請しています」( 新婦人道本部)

 
  • 「安全・安心な医療を提供するために、『#100日後に一揆する看護師』アクションに取り組み、行政に対し、医療療・介護スタッフに定期的なPCR検査を公費で実施することを求めています」(北海道医労連)

 

連帯あいさつ

 

 日本共産党の紙智子・岩渕友(動画)両参議院議員、畠山和也前衆議院議員がかけつけました。野党共闘で衆議院2区補選で当選した立憲民主党の松木けんこう氏からはメッセージが寄せられました。




 

「仕方がない」から「仕方がある!」へ

~第2部は札幌の音楽・文化の発信地『カウンターアクション』から配信



「あっちもこっちもNET」

 全道各地のカントリーサインや名所の前で撮影して寄せられた写真が紹介され、コロナ禍で会えないけれど、元気にがんばっている姿に大いに励まされました。


「教えて!ギチョー」

 街頭インタビューで出された「テレワークの労働時間管理はどうしたらいいの?」や、「休憩時間が1時間確保されずに実働していた分の賃金が支払われない。これは仕方がないの?」など、率直な質問に議長が回答し、「職場で起きている様々な問題を『仕方がない』で終わらせないで、『話

し合う、相談する』ことで『仕方がある』に変えていくためにも労働組合を強く、大きくしよう」とよびかけました。


「知りたい!知らせたい!60秒アピール」

  • 福祉保育労働組合=「コロナ禍でいのちを必死に守る福祉・保育労働者の労働条件と賃金引き上げを!」と訴えました。

  • 北海道生活と健康を守る会連合会=「新・人間裁判の札幌地裁での不当判決を許さず、人間らしいくらしを求め、控訴してたたかいます」と決意を込めて支援を訴えました。

  • 北海道国家公務関連労働組合=「国家公務員は労働三法が適用されず、ストもできない、長時間労働を強いられ、賃金は一方的に下げられる。この実態を官民ともに力をあわせ変えよう」と訴えました。

フォトコンテスト

 58作品の応募がありました。全作品の中からグランプリには、「おじいちゃんは老健で生活しています。昨年3月から面会できていません。今年3月に97歳のお誕生日を迎えました。みんなの気持

ちを伝えたいと窓越しですが『おめでとう』と声をかけると『ありがとう』と力強い声が聞こえました。励まされたのは私たちでした」のコメントを寄せてくれた勤医労北在宅支部・関根恵美子さんの「メッセージ!」が選ばれました。




マスクdeアピール

 ひとり一人が要求をマスクに書いてアピールしようと取り組みました。全応募作の中から、グランプリ「映えるde賞」に、勤医労西区病院支部・焼き肉大好きさんが選ばれました。

 どの作品にも声なき切実な声があふれ、ひとり一人が声を上げることの大切さをあらためて実感しました。


 

「Ordinary People ARE Super Heroe」 ~第3部配信



 勤務形態に応じて視聴できるよう夜に配信した第3部のテーマは、「Ordinary People ARE Super Heroe」です。「ふつうの人」たちが立ち上がり、声をあげ、職場や社会を変えていくアクションについて、トークセッションとして背景や思いを語りました。


#子育て緊急事態アクション

「#子育て緊急事態宣言」のハッシュタグで投稿したツイッターが全国で拡散され、子育て世代から多くの共感の声が寄せられ、国を動かして、制度を変えさせたアクションを振り返りながら、子育てしやすい、子育てにやさしい世の中をめざすアクションについて語りました。


#100日後に一揆する看護師

コロナ感染拡大に歯止めがかからず、医療崩壊が叫ばれる中、医療従事者と、安全・安心の医療を守るために取り組んだ「#100日後に一揆する看護師」キャンペーンについて紹介。現場の看護師がどんな状況で働いているのか、なぜ声をあげたのか、リアルな思いと実態を語りました。


コロナ禍だからこそ賃上げを!1200人のストライキ

 医療職場では、全体的に「減収」「減益」の中でのたたかいとなった今年の春闘。1200人の組合員がストライキを決行し、賃金引上げ回答を引き出した北海道勤医労が、「コロナ禍だからこそ賃上げを」にこだわってたたかった背景や思いを語ります。


 

それぞの要求をアピール



「#人を支える福祉労働を守れ」~福祉保育労

 常に人手不足で日々の多忙な業務に加え、コロナウイルス感染対策に追われ、普段通りの行動を規制せざるをえない中、福祉保育労は「#人を支える福祉労働を守れ」のメッセージボードで要求アピールを掲げてメーデーに参加しようと呼びかけました。

 「賃金あげろ!」「私たちもワクチン打ちたい!」「人勧下がったからって私たちの賃金下げないで!元々低いのに!危険手当もないのに!」など、全道の各分会・職場で多くの組合員が声をあげました。

 北海道集会の企画参加や、配信視聴はもちろん、SNSへの投稿やLINEでつながるなど、今できることを分会や、個人で取り組み、メーデーを盛り上げました。

(※写真:モエレはとポッポ分会)

 



独自の配信や学習会など創意工夫~北海道勤医労

 北海道勤医労は、各支部でメーデー北海道集会の動画配信を視聴しました。視聴した組合員は「ニュースに載っていない身近な問題を知ることができた。自分にできることを考えるきっかとなった」と感想を話していました。

 また、「いのち守る署名」の地域ポスティングや、憲法学習会、オンライン交流会などに取り組み、550名を超える職員・組合員が参加しました。勤医労独自でプラカードコンクールを実施しました。2年連続のメーデー集会と交流会が見送りとなり、プラカードには「コロナの早期収束を」「コロナ禍だからこそベースアップを」と訴えるメッセージが多く寄せられました。

 メーデープラカードづくりに参加した新人組合員は、「とっても楽しい!」と話し、フォトコンテストでグランプリを受賞した組合員からは「私の残りの人生のすべての運を使い切ったという感じです。何よりおじいちゃんが喜んでくれると思います。本当にうれしい驚きでした」と感想が寄せられました。

(※写真上:手稲センター支部 / 写真下:西区病院支部)


 

全道各地のメーデー 


 新型コロナウイルスの感染が全道的に広がる中、やむなく集会を中止する地域もあり、第92回メーデーは、全道14カ所の開催となりました。


【函館集会】

 五稜郭・本町交差点で20団体100名が参加し、街頭宣伝行動。学生食糧支援プロジェクト、函館民主商工会、新日本婦人の会、函館ローカルユニオン、函館平和委員会、全教渡島教職員組合、日本共産党がリレートークを行いました。


【小樽集会】

 花園グリーンロードで開催。15団体80名が参加。2年前に介護施設で労働組合を結成した和華竹労組の大久保壽子書記長が、「初めてのメーデー参加に緊張しています。コロナで厳しい状況の中、職員は必死にがんばっていますが、会社は私たちの生活実態を無視した賃金体系の改悪など

を強行しています。仲間の生活と権利を守るために引き続き奮闘します」と訴え、会場から大きな声援が送られました。


【室蘭集会】

 室蘭中島向陽公園で開催。15団体60名が参加。集会の後、互いの距離を取りながらデモ行進を行いました。


【苫小牧集会】

 若草中央公園で開催。18団体90名が参加。フードバンク実行委員会、勤医労苫小牧支部、苫小牧駒澤大学教職員組合が1分間発言を行い、集会後、デモ行進を行いました。


【岩見沢集会】

 岩見沢中央公園で開催。強風の中、9団体60名が参加。川柳に6名の応募がありました。


【夕張集会】

 拠点複合施設「りすた」で開催。10団体9名が参加。国道に、組合旗や、のぼりを立ててアピールしました。


【美唄集会】

 福祉センターで開催。14名が参加。集会後、宣伝カーで市内を回りました。


【滝川集会】

 なかがわ金物店前で「メーデー滝川行動」として開催。7団体22名が参加。横断幕やのぼりを掲げ、スタンディングとリレートークを行いました。


【名寄集会】

 子どもランドひまわり前で開催。寒風の中、10団体50名が参加。毎年、回数の書き換えをお願いする名寄市のフジ看板工芸店からメーデー集会の新しい看板が寄贈されました。


【帯広集会】

 駅前北多目的広場で開催。10団体60名参加。


【幕別集会】

 国道38号線ローソン向かい側で22名が参加。スタンディングとリレートークを行いました。


【北見集会】

 北見駅前広場で、6団体63名参加。「黙祭」をテーマに作成したマスクとタオルを身につけて、スタンディングとリレートークを行いました。


【別海集会】

 4団体21名が参加。街頭でアピール行動を行い、矢臼別平和委員会、別海町農民組合、新婦人別海支部、根室教組、日本共産党別海町委員会がリレートークを行いました。 


【標茶集会】

 標茶勤労者会館前広場で開催。6団体25名が参加。


 

【道労連 YouTube チャンネル】


【メーデー北海道集会 配信 第1部】



【メーデー北海道集会 配信 第2部】



【メーデー北海道集会 配信 第3部】


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