新年のメッセージ ~道労連議長 三上 友衛
全道の組合員のみなさん、あけましておめでとうございます。
ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるパレスチナへの攻撃が終結しないもとで新年を迎えました。
国内では、新型コロナ対策から完全には解放されないもとで、空前の物価高騰が暮らしを直撃しています。
元日に最大震度7の能登半島地震、翌日には羽田空港で新千歳空港発の民間機と海保機が衝突する事故が相次いで発生する年明けとなりました。被災されたみなさんに心からお見舞いを申し上げます。
最賃全国一律へ大きく飛躍する年に
昨年、北海道の最低賃金は、40円の引き上げを実現し、時間給960円となりました。2年連続で過去最高額の引き上げです。
最低賃金の引き上げは、労働組合に加入していない圧倒的多くの労働者にも波及します。労働組合が声を上げたからこそ実現した前進に確信を持ち、「全国一律・時間給1500円」実現へ、大きく飛躍する年にしようではありませんか。
ストライキに広がる「共感」と「期待」
道内外でストライキが相次ぎ、ストライキへの「共感」「期待」が広がっています。
岩手医大、国立病院、そごう・西武、千歳相互観光バス、パタゴニアなどの仲間のたたかいです。雇止めや賃金・一時金大幅引き下げなど、あまりにもひどい仕打ちに労働者が立ち上がる姿が可視化されています。
利益最優先の企業の横暴が激化していますが、多くの労働者は職場の「おかしい」を声に出せないでいます。ストライキへの好意的な世論が増えている背景には、ストライキを他人事ではなく自らにも起きうること、ととらえざるを得ない現場の実態があります。
労働組合のたたかいを可視化して、声を上げることは当たり前の権利であることをより多くの労働者に伝えようではありませんか。
「みんなで変える」~現場の声と知恵を
全道の組合員のみなさん、いまこそ労働組合・道労連の出番です。
「失われた30年」といわれ、賃金が上がらない日本の異常さに、怒りや不満はかつてなく高まっています。
現場の怒りや不満を出発点に、要求を掲げてたたかうことは、あきらめや我慢を強いられている多くの労働者の大きな希望になります。
労働組合に入って「みんなで変える」ことができることを伝え、ストライキをはじめとする行動を可視化して労働組合にはパワーがあることを広げましょう。
私たちが声をあげ、たたかってこそ労働者・国民のいのちとくらしを守ることができます。現場の声と知恵を寄せ合うことにこだわって、労働者が大切にされる社会を実現するために奮闘しましょう。
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